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心で繋がって〜失くして気付く重み〜

第4章 あなたと最初から


エルヴィンは苦渋の判断で
カラネス区から出て、
ウォール・マリア内の巨大樹の森に拠点を置くことを目標とした。


…誰もが思い出す…巨大樹での出来事。
女型の巨人との対戦。
あの壁外調査で何割もの兵士の命がなくなったことだろう。


あの人類最強だと謳われていたリヴァイでさえも
無傷では終われなかった。

リヴァイは何人もの部下を殺され
重い命を一人で背負い…
人から距離を置くように部屋に閉じこもっていた時もあった。



そんな彼を救ったのは…私ではなく

エレンだったのだろうな。



リヴァイ…エレンにあったら何か思い出してくれるかい…


そんな薄い期待も持ってしまう。





そんな壁外調査1日前。



私は1人部屋で過ごしていた。
壁外調査の前は…自ずとモブリットも近寄らない。

何故だろう…落ち着かない。

私は部屋を出るとその廊下の一番奥の部屋へと向かった。
きっと、まだ彼は起きている。
作戦を立てているか?
それとも…



扉をノックすると彼の声が聞こえた。

『入るよ〜エルヴィン。』


「何だ…ハンジ。珍しいな。」


『落ち着かないのさ。何か話をしてよ』


エルヴィンの部屋に入り
横にあるソファに体を沈める。

所狭しと本が乱雑に積んであって
私は近くにあった本を手に取った。


「お前くらいだろうな。私の部屋の
ソファーに足を伸ばしている奴は。」


『何を仰います。もう一人いたじゃないか。』

本を読みながら答えると
小さな笑い声が聞こえた。

「リヴァイだな。」

『そうさ』


いつだって態度はでかく
エルヴィンを団長だと見ていないかのような口調だった。
けれど、その忠誠心と信頼は
誰やりも深く強かった。
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