第4章 あなたと最初から
『エルヴィン!どういう事だ!
シガンシナなんて急に。
部下を無駄死にさせる気か!!』
「ハンジ…私に心臓を捧げてくれるか…?」
『何を…』
「リヴァイ無き今。急がねばならない。
巨人の実態の解明をだ。
そのためにはエレンの生家に行かなければならない。」
『リヴァイがいない今…こんな無謀な…
みんな死にに行くだけだぞ!』
「解っている。けれど…あいつは未だ帰ってこない。
いずれ、調査兵団は潰れてしまう。」
私は強く拳を握った。
私はまだ死ねないんだ…!
こんな無謀な作戦で…無駄死にはしたくない。
『…エルヴィン。少し考えよう。
シガンシナまで一気に行くのは無理だ。
途中で拠点を作る必要がある。
頼む…今ここで部下を失う訳にはいかない。』
「良いだろう…。ただし、拠点を作った後は
またすぐに、壁外へと出る。
これ以上、税金も使えそうにない。」
『構わない。』
そうして、危険を一時回避することは出来た。
エルヴィンがあれだけ焦るのは珍しい。
リヴァイがいないことが少なくとも
兵団全体のバランスを崩している。
士気も落ち、みんな何かに怯えているようだ。
…私もその中の一人に過ぎないか…