第4章 あなたと最初から
その姿を見た瞬間…
胸が締め付けられた。
…私はいつからこんなに弱くなったんだろうな…
「あなた、お帰りなさい。」
「あぁ。…客か?」
「えぇ。奥様に花を送りたいらしいの。」
「そうか…。」
ハロルドの姿をみたモブリットが驚いている。
「……こんな事が…」
「あっ?何だ。」
「いえ…何も。」
驚くのも無理もない。
目の前にいるハロルドはリヴァイに似ているのではなく…瓜二つなのだから。
「嫁は…どんな人だ。包んでやる。」
その言葉にモブリットは私を見て微笑んだ。
「いつも明るくて、努力家です。
時々、周りが見えなくなるほどで。
私も手を焼いています。
けれど、人を愛することを知っている。
とても、素敵な人です。
…だから、下からも慕われています。」
『…モブリット?』
「下からも?」
ハロルドがモブリットに疑問符を投げかけた。
その言葉に動揺することもなく、モブリットは続けた。
「妻は…調査兵団なんです。」
その言葉と同時にリタは口元を手で覆い驚いている。
「そんな…」
「だからこそ…妻に今してあげられることをしてあげたいんです。」
「そうか…」
ハロルドは一本、一本花を選んでいる。
その様子をモブリットはジッと見ていた。