第1章 あなたの死
「どうしたんだい?壁外調査前に
呼ぶなんて珍しいじゃないか」
「……理由がないと呼ぶなという事か?」
ソファーに足を組んで座っているリヴァイが
視線のみこちらを向けている。
「そうじゃないさ…」
何も言わず私もリヴァイの横に座った。
「ハンジ…」
リヴァイが本当に珍しく
私の肩を掴みこちらを向かせ
唇を重ねてきた。
「…っ!どっ…どうしたんだよ?本当にっ」
「チッ…いちいちうるさい女だ。」
あの時…どうしたっておかしかったんだ。
あの時のリヴァイは。
壁外調査目前はいつも立体起動装置の整備や
ブレードを磨くので忙しかったんだ。
気が散るからと…私でさえもその精神統一の場に
入れさせてもらえやしなかった。
なのに…2日前に呼び出した。
普段生活をしていて同じ執務室や
リヴァイの私室で過ごすことは多くあった。
しかし…彼が私に触れるのは稀だった。
理由はいつだって…感情が邪魔になるからだった。
性欲と言うものがないのかと疑った時もあったくらいだ。
そんな彼が急に私に口付けるなど…
今までなかった。
何かが…彼の中でそうさせていたのだろう。