第3章 あなたの生存確率
「分隊長…明日、もう一度行きましょう。
今度は私がお供致します。」
『でも…もう…』
「明日は私服で行ってみてはどうですか?
私も一度はハロルドに会ってみたい。
分隊長が、兵長と言うなら…さぞかし
兵長に似ているんでしょう。」
『似ているんじゃない。リヴァイなんだって』
私が笑ってみせるとモブリットは
ハァと息を吐き胸を撫で下ろした。
「分隊長が元気がないと…兵団も元気がありませんよ。」
『大袈裟だなぁ…モブリットは。』
それでも私はそんなモブリットの優しさに
今はとんでもなく助けられていた。
夕食を終え…私は1人執務室で
またリヴァイが溜め込んだ資料を片付けている。
机には…今日買ったリヴァイが選んだ
花が花瓶に挿してある。
何故だか…黄色で統一された花束を
私は柔らかな気持ちで眺めた。
『なんで黄色ばかりなんだろうな』
ペンの先で花をゆすると
自然と笑みがこぼれてくる。
リヴァイが選んだという、それだけのことなのに。
そんな事を考えていると
花はボヤッとぼやけてくる。
二重にも三重にも見えて、私は慌てて
目をこすった。
ポタっ…ポタっと資料を濡らしていく。
『あー!くそぉっ〜!』
思わず顔を上げて涙が流れるのを防いだ。