第3章 あなたの生存確率
『なんで…』
「兵団の者が何度も行けば…
あの店も何らかの危害が加わる。
あの男がハロルドと言い張るなら…
ハロルドなのだろう。」
『違うっ!あれは…』
勢いよく振り返り、エルヴィンの真っ直ぐな目に
私は何も言い返す言葉が見つからなかった。
「分隊長…」
『エルヴィン…あれは…リヴァイなんだ…。
でも…もう…会わないよ。』
パタンっと扉が閉まると
エルヴィンは椅子にもたれかかり、
大きな溜息を吐き出した。
「リヴァイ…早くハンジを解放してやってくれ…」
私は足早に廊下を歩く。
後ろから何度もモブリットが私の名を呼んでいるが
そんなのもう御構い無しだった。
悔しかった…情けなかった。
『くそっ!』
後ろなんて気にすることもなく私は
自分の部屋に戻り、鍵をしめようと
ノブに手をやった。
向こう側で誰かがドアをとんでもない力で引いている。
『何だよ!』
「私です!モブリットです!」
『あっ…すまない。』
ユックリと扉を開けると
息を切らせながらも微笑んでいるモブリットだった。