第3章 あなたの生存確率
私は掴まれたその手を離すことなく
来た道を引き返し、本部へと戻る。
『ジャン。君はそのままでいてよ。』
「あっ…当たり前です!」
照れ臭そうに顔を赤らめる
若干15歳の少年。
私とは違う…これからもある大きな可能性。
二人で兵団につくと、モブリットが
ソワソワしながら談話室をウロウロとしていた。
私を見つけると、安心したという表情で
こちらに早足で近付いてくる。
モブリットが私の手に視線を移したところで
私たちがまだ手を繋いでいた事に気付かされた。
慌ててジャンが私の手から離れ
「すいませんっ!」とモブリットに頭を下げる。
モブリットはあまり深くはかんがえていないようで
今日のハロルドとの事の報告を受けたいようだった。
『モブリット…一緒にエルヴィンの所に来てくれるか?』
「もちろんです。」
ジャンにはお礼を伝え、私は
モブリットとエルヴィンの所へと向かった。