第3章 あなたの生存確率
サクッ、サクッと3人の足音が響く。
誰一人口を開かないこの状況は異様だった。
兵団の服を着た2人が間に市民を挟んで
歩くなんで…今までにあっただろうか。
「ハンジ…と言ったな。」
急に口を開いたハロルドに
私は驚いた。
『あっ…あぁ。そうだよ。』
「そうか…お前は?」
左隣を見上げてジャンに目線を向ける。
ジャンは少し後ろに仰け反り…
困惑しているが、しっかりと
「ジャン・キルシュタインです。」と答えた。
「ジャンか。兵団は大変か?」
「そりゃ…いつ死ぬかもわからない身ですから。」
「そうだったな…巨人と戦うんだったな。
俺の息子が…将来…調査兵団に入りたいと
ぬかしたら困るな…。」
そう柔らかな表情で答えた。
…こんな顔がまだリヴァイに出来たんだな…
そんな気持ちにもなった。
同じ兵団で…共に生き残ってきた仲だ。
なのに…いまのリヴァイは
もう知らない人になってしまっている。
…ミケ達が知ったら…笑うだろうな…
もう亡き友を思い出しふと笑みがこぼれた。
「兵ちょ…いえ、ハロルドさんは…
ずっとここに、住んでるんですか?」
ジャンの顔は真剣そのもの。
きっと…何かを聞き出そうとしてくれているのだろう。