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心で繋がって〜失くして気付く重み〜

第3章 あなたの生存確率




執務室に閉じこもりっきりになったハンジを
心配する声は後を絶たない。

いつも傍らに寄り添っていたモブリットさえも
そのハンジの様子がわからないようだった。




「モブリットさん!」

「エレン…」

「もうハンジさんが出てこなくなって
一週間が経ちます!

体も心配ですし…早くなんとかしないと!」


「わかっているよ。でも…分隊長のコレは
今に始まった事ではないから…

リヴァイ兵長が付いていた時でさえも…
あの人は閉じこもっていたよ。」



「だからって…何もしないなんて…

食事はとっているんですか!?」


「それは心配ない。僕が運んでいるから。」


「…ハンジさんに出てきてもらわないと…
ジャンにも元気がないんです。」



「ん?」


「いえ…」



エレンは深々と頭を下げ敬礼をすると
また来た道を引き返していった。




食堂についたエレンの目には
まだ配給されたパンに手を付けようともしない
ジャンの姿だった。



一週間前…壁外調査から帰ってきてからの自由時間。
あの日から…ジャンの様子はおかしい。




「おい。馬面。」

「は?」

エレンの声にジャンが反応する。

「ハンジさんは食事はとっているらしい。
お前も食え。」


そう、ジャンの目の前のパンを握り
ジャンの口へと押し込む。


「んんーー!」


「ゴホッ!くそっ!エレンっ!」




「ジャン!しっかりしろよ!」


ジャンは俯き、口から溢れたパンを、握りしめた。
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