第3章 あなたの生存確率
「おい!エレン!俺の馬とハンジさんの馬頼む!」
「おいっ!ジャン!
列を乱すな!」
そのハンジとジャンの後ろ姿を
ジッとエルヴィンは見つめていた。
ハァ…ハァ…
その姿に徐々に近づく。
普通の市民のような格好のリヴァイらしき男性は
背も体格も…リヴァイにソックリだった。
『あのっ…』
声をかけるとその男性がこちらを振り向いた。
ドクンっーと心臓が途轍もなく痛んだ。
「なんだ…」
それは紛れもなくリヴァイだった。
『リヴァイ…なのか…?』
その問いかけにきっと彼は
あぁ。と少し不機嫌そうに言うのだと思っていた。
見つかっちまったと舌打ちでもするのかと。
しかし、彼の一言は…違っていた。
「いや、人違いだ。」
…人…違いだって?
私が呆然と立ち尽くしていると彼は
私の爪先から頭の先まで見た後、
「調査兵団…か?」
と聞き返した。
『あぁ…』
「悪いが…俺は普通の市民だ。
兵団の人間ではない。」
しかし声も…話し方も…リヴァイじゃないか。
この事実を…他人の空似では片付けられる訳がなかった。