第3章 あなたの生存確率
そして、その一週間後。
私達、調査兵団は壁外調査へと出かけた。
廃墟と化した城にどれだけの食料と
立体機動装置のガスや刃が残っているかの確認だ。
無傷では帰れはしなかったが
最小限の犠牲で済んだ…というところだろうか。
その壁外調査から帰還し
街を凱旋する。
罵倒する奴らもいれば
羨望の眼差しで私たちを見ている奴らもいる。
今回の調査の結果はどうだったのかと…
馬の列に割り込んで行進の邪魔をする人も少なくない。
今回も同じ。
エルヴィンの前に立ちはだかり
息子の姿が見えないと…泣き崩れる母親。
ハァ…またかと慣れない心情と共に
私は建物と建物の間の路地へと目線を向けた。
そこには…確かに。
そう、確かに…
見慣れた男が一人。
『リ…リヴァイ…』
馬の手綱を持つ手が小刻みに震えた。
無意識だった。
私は馬から飛び降りて、その路地裏へと向かった。
後ろからジャンとエルヴィンの
私の名を呼ぶ声が聞こえた。