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心で繋がって〜失くして気付く重み〜

第2章 あなたの存在



「ハンジっ…さん…」


『や…やぁ…エレン。片付けかい?』


「はいっ…」


『エレン…1人?』


「今は…団長から…

兵長が部屋に招いたことがある人間が
するべきだと仰ったので…

俺と…後からジャンが…」




あぁ…エルヴィン。
そういう事だったんだ。
私に頼んだのは…意地悪なんかじゃなかったか。

全部、リヴァイの為だったんだな。




『エレン…私も手伝うよ。』

「はいっ!」


エレンの笑顔が眩しかった。
あなたが守りたかったもの。



一歩、一歩ゆっくりとリヴァイの部屋へと入る。
すでにクローゼットは片付けられていて
扉が開けたままになっている。

綺麗な真っ白のままのシーツには
リヴァイの衣服の入った小さな箱が置いてあった。


換気のために開けられた窓からは
風が入り込み、白いカーテンを揺らしている。




リヴァイのデスクへと歩みを進める。
整理整頓が行き届いたこの部屋に
無駄なものなんてなかったように思える。


ざらっと机を撫でる。



「ハンジさん。後、そのデスクの中…
出すだけなんです。兵長の私物。

…少ないんですね、ハハっ…」


『…無駄な物は持たない主義だったからね』




デスクを回り込み引き出しへと手をかける。
引き出しの中も…そこまで私物は入っていない。

ペンとノート…
報告書の写し…


フッと笑みがこぼれた。
『これだけかよ…』





『あっ。』



ノートに挟まれた1枚の押し花をあしらったしおり。

この花には身に覚えがあった。






『リヴァイっー!綺麗な花が咲いていた!』

「だからなんだ?」

『摘んできたよ。ここに、飾っていいかい?』


私が庭で見つけた小さな花を飾った花瓶を
リヴァイの綺麗なデスクの上に飾った。

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