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心で繋がって〜失くして気付く重み〜

第2章 あなたの存在




「ハンジさん…さすがに俺…
兵長の真似は…できないっす…」



ハハッと短く笑うジャンに視線を向けた
ハンジのメガネの奥の瞳が揺れた。

エレンが肘でジャンを小突く。



何かを気付いたように背筋を伸ばし
冷や汗を流す。



ハンジが机へと向きを変えると
『…悪い悪い。』と笑った。



『…エルヴィンには渡しといてくれるかい?

…その書類、リヴァイの死亡報告書なんだ。』






「ハンジさんっ…兵長は生きてま…」


エレンの声を遮りハンジが続ける。

『解っているよ。彼は…生きているさ。』




机に向かうハンジの背中は

『何も言わないでくれ』とでも
言っているかのようだった。





しばらく、エレンとジャンはハンジの書類の
整理を手伝った後…

そのリヴァイの死亡報告書のみ持ち退室した。







ジャンはその紙きれ一枚を眺め
拳を握りしめた。




「兵長である人でも…こんな書類なんだな。」




…リヴァイ兵士長、壁外調査中、行方不明となる。

一ヶ月の様子を見たが、以前存在確認出来ず。


…死亡とみなす。




ハンジの殴り書きのような字が並ぶ。
何度も書き直したのかその紙の上から
何度もなぞられたような痕が残っている。


「団長もこんな仕事押し付けるなんて…
鬼なんじゃねーの?」


その紙きれ一枚を持って
二人は団長の元へと急いだ。
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