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心で繋がって〜失くして気付く重み〜

第7章 あなたの帰還




「リタ…」

「こんばんは。リヴァイさん。」

俺の事をハロルドとは呼ばずリヴァイと呼ぶ。
突然訪問した訳ではなさそうだ。


「…どうした…」

「ハンジさんに呼ばれました。」

そうか、と返事を返し中へと案内する。
ハンジの部屋へと通すと待っていたよと優しく笑った。

そこに座ってと、ハンジは椅子の上から本を適当に落とすとパンパンとソファーを叩いた。
四人の不思議な空間が出来た。


『リヴァイ…帰りが早かったね。』

「あぁ。」

『リタ、夜分にごめんね。
リヴァイの時間と私の時間が合わなくてね。

さぁ、話してくれる?』

俺がリタに視線を移すとリタは少しだけ…笑った。
今思えば、あの貴族だった時の面影はあまり残っていない。


「私は…ハロルドとの、結婚はもともと反対されてました。だから…貴族の家柄はいりませんでした。

でも、ハロルドが死んで…あの食事会に無理矢理参加させられ、あなたに会った。

兵士長とも知らず…名前も知らず…
早く子供でも作って結婚して家を出たかった。

でも…貴方は優しかった。」

「あなたに会うためだけに食事会に参加し話をして…幸せだった。

なのにあなたは私を抱かなかった。
最初の1度きり。

…どうして?」


「…そんな昔の話、わかるかよ。」


「あなたは私に話してくれたでしょ?
俺はゴロツキだったから…お前とは身分が違いすぎるって。」


…あぁ。確かにそう言った。
婚約などをしたところで兵士長だけの肩書きでは通用しない。
根掘り葉掘り調べられ反対されるだけだとあの時は思っていた。


「だから…地下街の入り口に行ったの。
好奇心だった。あなたの事を知りたくて馬鹿な無知なお嬢様だった。」


それからリタから出る言葉は
苦痛と…悲しみと…悔しさしかないような話だった。


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