第7章 あなたの帰還
王都につくと、毎回の如く
見世物のように俺とエルヴィンは囲まれる。
酒を振舞われ、豪華な食事が並ぶ。
世間で煙たがられている兵団へと対応の割には行き届いている気もする。
俺はそんな誘いを丁重に断り、いつものテラスに出た。
テラスから中の様子を見る、これもいつもの事だ。
中ではエルヴィンが貴族の娘を笑顔でエスコートしている。嘘っぽい…張り付いた笑顔。
あんな笑顔で女が堕ちるなんで簡単だなっと鼻で笑った。
あのエルヴィンの姿は…俺の中ではクソ以下だ。
星空を見上げ、盛大に溜息を零した。
「…会いてえな…」
食事会の日は会わないと決めていた。
それは、ハンジに嫌われたくないというつまらないものなのだが。
エルヴィンがこちらを向き手を上げた。
…消えるつもりか…お盛んだな。団長様は。
それを見届け俺も王都を後にした。
待たせていた馬車にのり本部へと戻る。
長い時間馬車に揺られ、
肩をゴキッとならした。
おもむろに向けた自然の先には
本部の門の前に影が2つ。
それは間違うわけもない…リタとリッツだ。