第7章 あなたの帰還
「おい。…誰の子だ。」
『聞かないほうがいい。』
俺はハンジの机にある書類を手に取った。
何十枚とある紙を一枚、一枚めくると
そこには確かにあった。
『地下街の奴らに強姦された子さ。
昔の新聞にも載っていた。
リヴァイを知る奴らだったそうだ。
貴族の娘が一人で街をうろついていれば…そうなる。
そして、兵士長に気に入られているとなると。
…リタは最初から…ハロルドに会いたかったんじゃない。
君だよ、リヴァイ。』
「…なぜ、生んだ。」
『さぁな…さぁ、私はエレンの実験に戻るよ。』
何も言わずハンジは部屋から出て行った。
しばらくは足も動かなかった。
俺はなぜ…リタをあの時の娘だと気付かなかった。
何故…だ。
「くそっ…!」
壁に拳を叩きつけると、乱雑に置かれた本棚からバラバラと本が崩れ落ちていく。
そして、その夜。
俺はエルヴィン共に王都へと向かった。