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心で繋がって〜失くして気付く重み〜

第7章 あなたの帰還



王都の定例会で嫌々ながらも出席した。

エルヴィンには初めから…定例会の後は
娘を紹介され相手をさせられるぞと馬車の中で話は聞いていた。

そんなもん…相手をする事もねぇと興味なかったが
その娘の数が桁違いだった。

囲まれるって言葉では足りないくらいに
我先にと…俺も、エルヴィンもその標的になっていた。

無下に扱うことも出来ない貴族達。
ただ、ひたすら耐えていた。


断り続けやっと事が収まったころ
俺はテラスで夜風に当たっていた。
酒も結構な量を飲んだ気がする…

首元のクラバットを緩めると…後ろから声を掛けられた。


俺より小柄で黄金の髪が光っていた。
青い目は月をも映し出しそうな程澄んでいて…一瞬で目を奪われた。


「兵士さんも…大変ですね。」

そう笑って俺に水の入ったグラスを手渡す。

そのグラスを悪い癖で見つめてしまう。
…何か入ってんじゃねぇだろうな…

それが顔に出てたのか目の前の女はクスっと笑った。

「私が先に飲みましょうか?そんなに不審がらないで。」


それからそのテラスで話し込んだ。
元々あまり喋る方でとなかった俺だったが
その女と話すのは不思議と嫌じゃなかった。


「私、リタと言いますリタ・ウォーレス。
あなたは何て名前なの?」

「…知らねぇのか。」

「はい。ごめんなさい…」

「いや、その方がいい。
…リヴァイだ。」


その女は他とは違った。
それだけは鮮明に覚えている。
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