第7章 あなたの帰還
「帰るぞ…」
そう言われ私たちは腰を上げた。
この丘から見えるあの立派な調査兵団本部を見据えて、これから先も離れることはないだろう…隣に立つ相手の手をそっと握った。
本部の入り口には置いていかれて不機嫌なエレンと少し暗い顔のジャンが待っていた。
「兵長!置いてくなんてひどいじゃないですか!」
「ついてこないお前らが悪い。」
「何してたんですか!?あんな上で!」
「ガキにはわかんねぇよ。」
リヴァイは、エレンの髪をクシャとすると
そのまま、本部へと入っていった。
「もう…。ハンジさん。良かったですね」
エレンがこれでもかと言うくらいの笑顔を私に向ける。
その笑顔につられ自然と私も笑った。
ジャンの方を見ると視線が合い、ビクッと肩を震わせ彼は私から視線を逸らした。
少し…頬を赤らめて…。
『ジャン…君もありがとう。』
私より少し背の高いその頭を撫ぜれば
ジャンはそれ以上に顔を赤くしその場に座り込んだ。
そんな様子を窓からいち早く帰ってきたエルヴィンはそっと見ていた。