第7章 あなたの帰還
『待って!リヴァイっ…』
足早に歩くリヴァイに駆け足でついて行く。
さっきから腹の傷がズキズキと痛むがリヴァイに置いていかれそうで…歩みを止めれずいた。
『リヴァイって…傷口が痛むんだって!
少し歩くペースを考えてくれよ。』
そう言うと振り返りリヴァイは私が追い付くまでそこにいてくれた。
「お前も…ヤワになったな。」
『あぁ。リヴァイがいなかったおかげで怪我ばかりしたさ。』
そう言うと、リヴァイは小さく笑った。
歩くペースを落とし、リヴァイについて行った先は
あの丘だった。
その大きな樹の下に腰を下ろすと、私を手招きした。
「俺は…リタといた時も…お前を忘れてはいなかった。」
『へっ?』
突然のことに…驚いて変に声が裏返ってしまった。
「………お前に会いたいと思った。
お前が…心配だった。
靄がかかっていた頭の中で…お前がいつも俺の目の前にいた。
お前が泣いてると…苦しかった。
お前が笑ってると…嬉しかった。
最初は…嫁、子供がいてなんて男だと俺自身を責めたが…記憶がなくても俺の心はお前を求めていた。」
『リヴァイ…よく喋るね…』
「馬鹿言え。俺はもともと結構喋る。」
『ハハッ…もうっ…どれだけ、待ったと思ってんだよ』
丘の上で私たちは唇を重ねた。
一度だけの短いキスから伝わる、リヴァイの愛してるという気持ち。
…大好きだ。私もあなたを愛しているさ。
そう心の中で呟いた。