第7章 あなたの帰還
「おい。エルヴィン。
後方はもう機能しねぇ。
今日のところは撤退した方がいい。」
「あぁ。もう壁外への目的は果たされた。」
「あっ?」
『えっ?』
「リヴァイ…お前に掛けていたんだ。
お前が目覚めるか…どうか。」
エルヴィンの目的は…
リヴァイのみだった。
私はかならず壁外へ来ると予想を立て
その窮地にリヴァイと私がどれだけ…
繋がっているのか…それに掛けたと笑った。
なんて無謀な考えなのかと思ったが
それが、成功に終わったのだから良いのだろうか。
『ハロルドなのか?リヴァイなのか?』
帰りの馬で私はそればかりを尋ねた。
「リヴァイだ。」
何度も何度も同じセリフを
リヴァイも飽きずに言ってくれるもんだから
嬉しくてまた、同じことを繰り返していた。
…帰ってきた。
帰ってきたんだ…リヴァイが。
腹の傷の痛みなんて忘れるほど
私には嬉しいことだった。