第7章 あなたの帰還
案の定…傷口が開いたせいで私はまだ高熱を出し寝込んでいた。
エレン達が代わる代わる看病に来てくれるから何の不自由もないが…リヴァイの様子が気になる。
『なぁ…ミカサ。今日はリヴァイは?』
「まだ。起きていません。」
『そうか…』
ハロルドが、倒れてから一週間が経った。
彼はまだ眠りの中にいるようだった。
「分隊長…壁外調査があるようです。」
ベッドの脇に水を置きながらミカサはそう言った。
倒れていたから初耳な訳じゃなさそうだ。
私には知らせずにエルヴィンは壁外に行くつもりだ。
『聞いてないなぁ。エルヴィン…
私にも隠し事するようになったか。』
私が笑うとミカサはこちらを向いて真っ直ぐ私を向いた。
「あなたの命が大切。それが本音。」
『まぁ…足手まといだしね。』
「兵長が起きるまで…あなたは生きないといけない。
今はその可能性が低い。」
解っている。こんな体で壁外に出ても
巨人の餌になることくらいは。
『私は死なないよ。ミカサ。
あなたがエレンを守ることを使命としているように、私は…リヴァイと生きることを使命としている。
…私は死なない。』
ミカサが小さく微笑む。
エレンの話をするとミカサは女の子の顔をする。
それが私には可愛くて仕方がなかった。