第6章 あなたの葛藤
「ハンジさん!」
「分隊長!!」
みんなが私の顔を心配そうに覗き込む。
その顔を1人、1人目を配ると…なんだか泣けてきた。
「分隊長…本当に死に急ぎすぎです…」
その言葉に私は初めて笑えた気がする。
いつも、いつも心配ばかりかけてゴメンよ。モブリット。
モブリットの寿命が私よりも縮んでるのかもしれないなと申し訳なくなった。
『リタ…は?』
やっと絞った声で初めて聞いた事はそれ。
気が気でなかった。
彼女を責める権利は私にはないのだから。
「今は…憲兵団が引き取っている。」
『…そんな』
「仕方ねぇだろ。人を刺したんだからよ。」
ハロルドは窓の外へと視線を送る。
「…ハンジさん。今は休んで下さいよ!
エレンの奴実験されなくて寂しがってますよ!」
「はぁ!?」
ジャンが私の手をそっと握った。
その手をハロルドはジッと見ている。
「おい。ジャン・キルシュタイン。」
「はい?」
「傷に菌が入る。…触るな。」
誰もが黙ってしまった。
私でさえ…返す言葉がなかった。
「兵…長?」
エレンがそっと…ハロルドへと呼びかけた。