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心で繋がって〜失くして気付く重み〜

第6章 あなたの葛藤




「分隊長ーーーっ!」

「ハンジっ!」


2人が間に合わないほどの出来事だった。
私の右の腹に綺麗に刺さったナイフが見えた。




…死ぬんだ。


そう頭をよぎった。
巨人に食い殺されるもんだと思っていたこの人生。
人の手によって…愛する人の目の前で死ぬことになるなんてな。



「リタ!」


薄れ行く意識の中で
ハロルドがリタの腕を掴み、ナイフを奪い
大声を出しているのがわかった。

そして、その横で…泣きそうな顔のモブリット。



その顔に血で汚れた手をそっと添えた。
モブリットの頬が赤で染まっていく。



「分隊長っ…!!」



やっと涙を流したモブリットのその涙が
私の頬を流れた。



「どうしてっ…笑っていられるんだ!あなたは!」

…ははっ。私は笑っているのか。



『…リ…ヴァ…イを…』
そう小さく呟いた名前。


「すぐ…呼びますからっ…」


周りの騒がしさが耳に入る。

エレン…ジャン…


「ハンジ…」

エルヴィンがそっと私の横に膝まづいた。
何でこんな所にいるんだよと笑いたいのに声が出なかった。


そして、やっと…やっと
私の手を温かな温もりが伝わった。

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