• テキストサイズ

心で繋がって〜失くして気付く重み〜

第6章 あなたの葛藤



エルヴィンはリタに会ったことがない。
それゆえ、リヴァイに何かあってはならないと
念には念をと私とモブリットが見張り役となった。


「ハロルド…久しぶり。」

この1ヶ月…ハロルドのいない生活がリタにとってどれ程辛いことだったのかが、手に取るようにわかった。
以前より痩せた体に力のない虚ろな目。

ハロルドを見た途端に目に涙を溜めた。

「リタ…すまない。」

そう小さく呟くとリタはその場にうずくまった。


「この人も私に嘘を付いていたのね…
ハロルド…あなたも…知っていたの?」

その目線にはモブリット。
市民を偽り妻は調査兵団だと
花を買ったあの日のことを言っているのだろう。


「俺は…後から知った。」


「ハンジさん…あなたは本当に酷い人…。」

薄い笑みを浮かべリタはユックリと立ち上がった。


「あなたは私に…リヴァイを返してと言ったわ。


同じ言葉をあなたに返すわ。
ハロルドを…返して。」


青い澄んだ目に睨まれて…
胸がキツく締め付けられた。


『私は…そんなつもりじゃ…』


リタを同じ目に合わせるつもりはなかった。
なかったんだ…。



次の瞬間だった。
リタがスカートの中から何かを取り出し
私を目掛けて走ってきた。

一瞬の出来事だった。


赤い血が私の目の前を染めた…。
/ 160ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp