第5章 あなたの中の私たち
「断る…と言ったら?」
「……その選択肢はない。」
二人の視線が絡み合う。
「…リスクが大きいな。
私はまだリヴァイを失う訳にはいかないんでね。
ハロルドがリヴァイではないかと…私も兼ねてから思っていたよ。実際会ってもそれは変わらない。
しかしだ…ハロルド。
君はまだ、記憶が戻っていない。
そんな君に立体機動装置をつけ壁外へは…
連れていけない。」
「なら…どうすればいい。」
「…訓練兵からやり直し…と言うところか。」
その提案にモブリットは体を乗り出し
静止した。
「エルヴィン団長!それは無謀です。
尚且つ、他の訓練兵がリヴァイ兵長とは…
生活など出来っこありません!!」
エルヴィンはモブリットに視線を移すと
「リヴァイはここから通ってもらうさ。
部屋も兵士長の所を…使わせる。」
「ハロルド・ルークス、君の調査兵団への入団を認めよう。」
いつしか…リヴァイがエレンへと言った言葉と同じようにエルヴィンは、ゆっくりとハロルドへと伝えた。