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薄桜鬼~千鶴と薫の弟君!~

第1章 ~PROLOGUE~


広間

僕達は、二人を広間へ通していつもの場所に腰を下ろすと、二人を真ん中に座らす

そこに、龍くんがお茶を持ってきてくれた

空「えっとー、何から話せばいいのー?」
近藤「まず、君たちの事について聞いてもいいかい?」

空「それじゃー、改めて自己紹介するねぇー? 僕の名前は灰銀 空だよー。歳は、21歳。ついでに、海の三つ子の兄だよー」

海「俺は、灰銀 海。21だ」

二人とも、年上だったんだ
総司と一くん達と、歳が近いんだなぁ

空「うーん…、説明するの、面倒だからさーそっちが質問してよ。それに、答えるからさー」

土方「なら、お前らどこの藩のもんだ」

空「僕らは、どこの藩にもついていないよ。しいていえば、千鶴様と雅紀様のつく藩だね」

てことは会津藩?

ん?でも、どこの藩でもないって言ってたし…

土方「…なら、さっきてめぇーらが言ってた鬼って、どういうことだ?」

海「俺たちはもちろん、雅紀様と千鶴様も鬼なのです。古来より時の権力者たちは鬼の力を利用しようと狙ってきたんだ。だが、ほとんどの鬼は人々と関わらず、ただ静かに暮らすことを望んでいた。」

 皆の視線が海さんにあつまる。だるそうに柱にもたれていた沖田も、じっと聞きはいっている

海「争いを好まない鬼の一族は次第に散り散りになり隠れて暮らすことになったんだ。」

空「それに、人と関わりが進んだ今では、僕たちみたいな血筋のいい鬼はそう居ないんだー。 西国では風間家。そして東国では、雪村家」

雅紀、千鶴「「えっ!?」」

2人は思わず声をあげてしまった

海「雪村家は滅びたと聞いていたから、二人は雪村家の生き残りなのだろう。そして、俺たち灰銀家は代々雪村家に仕えていた鬼だ」

土方「…なら、お前らはこいつらを探しにここまで来たのか?」

海「あぁ。もう、あきらめ掛けていたんだが
北の鬼達の噂が耳に入って来たんだ。江戸のどこかで綱道と生きてるってな」

空「それでー、次は京に行ったって聞いたからここまで来たってわけだよー」





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