第1章 ~PROLOGUE~
……………
………
…んっ
雅紀「………うっ」
目を開けると、目の前には千鶴おねぇちゃんがいた。
どうやら、寝ているらしく、僕は隣で寝ている千鶴おねぇちゃんを起こさないように、そっと体をおこす。
雅紀「えっと…どういう事?」
山南「目が覚めましたか?」
急に襖が開いたと思えば、山南さんが姿を、あらわした。
雅紀「山南…さん?」
山南「部屋を出て行った後、倒れたんですよ。スミマセン私のせいですね」
あ、僕倒れたんだった。
雅紀「さ、山南さんの、せいじゃ、無いです。 僕、怒鳴ったり、声を上げたりしないから…たまに、疲れて倒れ、ちゃうんです。」
山南「いえ。元はといえば私が…」
雅紀「いえ。本当に大丈夫ですから。所で、どうしてここに?」
このままじゃ、きりがないと思い話を変える。
とはいえ、外は、真っ暗だ。
山南「いえ。そろそろ、目が覚めるころかと思いまして。君に言いたいこともありましたし」
雅紀「言いたいこと…ですか?」
山南「はい。腕の事です。」
雅紀「………」
山南「もう、どの道治らない左腕です。…しかし…しかし、もう一度、この腕で刀を振れるようになれるのなら、私はアナタに賭けてみようかと思います。」
山南「よろしくお願いします。」
名前「…絶対に、治るなんて言えない、ことが残念ですけど…精一杯頑張ります。」
こうして、長い1日は無事?に幕を閉じたのだった。