第1章 ~PROLOGUE~
男?
あっ、そうか…私、京に、くるまでの道のりに、危険な目に遭わないようにって、男装してたんだ。
原田「男も、若い頃は切腹したし、たしかに潔く死ぬのも男の道だな…男なら……な」
土方「……もういい。連れていけ」
ーなっ!
千鶴「待って下さい!まだ、死ぬはけにはいかないんです!私には、まだやらなくちゃいけない事が、あるんです!!」
土方「ふん…。年端もいかねぇ小娘が下手な、男装して何を果たそうってんだ」
千鶴「それは……え?」
い、今、男装って言った?
山南「やはり、貴女は女性だったんですか」
えっとー…まさか、最初からバレバレだったのかな?
沖田「どうみても、女の子だよね。君は、きれいに化けたつもりだろうけど」
原田「薄々、気づいてたが、やっぱり、そうだったか」
藤堂、永倉「お、お前、女か!?」
近藤「すまん。まさか、君がおなごだったとは…」
ーホッ
気づいていなかった人もいたようだ。