第1章 ~PROLOGUE~
千鶴side
私は、今までの事を全部、話した。
近藤「そうか…君も江戸の出身なのか!父上を捜してはるばる京までなぁ して、そのお父上は何をしに京へ?」
千鶴「はい。父様は雪村綱道という、蘭方医で…」
土方「なんだと!?」
山南「まさか、綱道氏のご息女と、ご息子とは…」
千鶴「父様を知っているんですか?」
斎藤「…綱道氏の行方は現在、新選組で調査している」
どうして、新選組が父様を…
沖田「あ、勘違いしないでね。僕達は綱道さんを狙ってるわけじゃないから」
ーホッ
土方「…あの、蘭方医の子供となると、殺してしまうわけにもいかねぇーな。…昨夜の事は忘れるってなら、綱道さんが見つかるまで俺達がお前らを保護してやる」
千鶴「あ、ありがとうございます!!」
沖田「殺されなくて、よかったね。とりあえずだけどね」
ースッ
近藤「?…総司、どこいくんだ?」
沖田「いや。そろそろ、あの子が起きてもいいころですから。少し、様子を見に行って来ます。」
近藤「そうか。じゃー、頼んだぞ?」
沖田「はい。」
土方「目を覚ましてたら、そのまま連れてこい。」
そう言うと、部屋から出ていった。