第2章 背負いし命
「…悪くない。」
そう言い残し、兵長は俺から離れていった。
しばらくすると、ペトラさんが
休憩をしようと声をかけてくれた。
一つの机を囲みながら…6人が座る。
兵長が静かに紅茶を啜っている。
「兵長…お味はどうですか?」
「…悪くない。」
「そうですか。良かったです。」
ペトラさんは頬を赤く染めて微笑んでいる。
誰しもが気付いていた…きっと
ペトラさんは兵長が、好きなのだと。
「…明日の壁外調査には今年入団した新兵も
含まれると聞きました。」
エルドさんの言葉に兵長の動きが
少しながら止まった。
カチャっとティーカップを置くと
「作戦立案は…俺の担当じゃない。
しかし、エルヴィンの事だ。
俺たちよりずっと多くの事を考えているだろう。」
…壁外調査…
一度の壁外調査で何割もの兵士が命を落とす。
…今回も例外だはないのだろう。
ミカサやアルミンは、大丈夫だろうか。
そんな事を考えていると
兵長と目が合った。