第2章 背負いし命
『す…すいません!』
「エレン。良いから、並べ」
「エレン!兵長に迷惑かけるんじゃねぇーよー!」
エルドさんの優しい声と
オルオさんの怒った声が聞こえる。
すぐにペトラさんの横に立ち敬礼をすると
短く兵長が溜息をついた。
「…まぁ、いい。少し、遅れたが
掃除を始める。」
「「はいっ!」」
リヴァイ兵長は、とてつもなく潔癖で
訓練の前に必ず掃除をする。
大抵がやり直しなのだが…
何となくコツは掴んできた。
「エレン。昨日は眠れなかったか…?」
窓を吹いていると三角巾をした兵長が
話しかけてきた。
『…いえ、すいませんでした。』
「謝れとは言っていない。
眠れなかったのかと聞いているが…?」
『…アレから…すぐには眠れませんでした。』
「…そうか」
そう言うと少し俺に近づき
窓の冊子を指でスーッと撫でた。