第2章 背負いし命
…眠れない…
エレンは無機質な天井を見上げていた。
ここは、古城ではない。
エレンを拘束するもの何もない。
上体を起こし、自分の手を見つめる。
ベッドから、体を起こし
少しそのと空気を吸う事にした。
本部の医務室から出たエレンは
廊下の窓から外を見た。
そこには…リヴァイ兵長の姿があった。
『兵長…』
その姿を見ると自然と足が早まる。
急いで階段を降り、その場まで走る。
昼間の出来事もあり、すぐに、息が上がる。
『はぁ…はぁ…』
『へ……』
名前を呼ぼうとしたが、立ち止まった。
手の平の中の何かをジッと見ているリヴァイ兵長。
その手の中には…兵団服のワッペンが1枚。
そのワッペンを握りつぶしとリヴァイ兵長は
苦しそうに体をまるめた。
「すまない…」
そう小さく呟いた。
後ずさろうとした弾みで踏んだ砂が
音を立てた。
その音に反応しリヴァイ兵長がこちらを振り向いた。