【FAIRY TAIL】信じることを忘れた少女『六魔将軍』
第2章 * 六魔将軍(オラシオンセイス)*
6,Necessity〜必然〜
もしかしたら、ここまで事が進むのは、必然だったのかもしれない。
コブラが私を六魔将軍に入れたいと言い出した。
私も他の六魔と同じように驚きを隠せない。
なぜ、そんな急に?
レーサー 「何言ってる!?こんな嬢ちゃんを、六魔にだと!?」
ホット 「そうデスネ、その人がいて、金を稼げるとは思いませんデスネ。」
エン 「コブラ、どうしちゃったんだゾ!!?」
次々に言葉を並べる六魔。
コブラは「お前ら、俺をなんだと思ってやがる!?」なんて言っている。
だがそんな中、眠っていた人が目を開けて、口を開いた。
ミッド 「僕は賛成だよ、まぁ、父上の意見に従うけどね。」
そういった。
聞いてたのか、と思っているとコブラが「だよな、だよな!!」と笑顔になる。
他の3人は複雑な顔をしている。
だが、次のミッドナイトの言葉で、私はまたも驚く。
ミッド 「その子、コブラが連れて来たんでしょ?なら少なくともそれなりの力はあるだろうね。それに、感じる。」
“僕たちや父上とは比べ物にならないくらいの膨大な魔力を”
レイ 「……!?」
3ヶ月の間、誰とも会わずだったから知らなかった。
指摘されることがなかったから。
この世界に来て、私はそれまでの力を持っていたこと。
ミッドナイトが言うのなら、多分確かなんだろう。
コブラももしかしたらそれに気づいて…?
でも3人は気づいていない。どうして?
誰が知り、誰が知らない?
コブラ 「…俺も知らなかったぜ、ただ、俺たちと違うことは確かだった。」
レイ 「ッ!心を“聴いて”……」
コブラ 「……てめぇ、何か知ってるようだな。」