【FAIRY TAIL】信じることを忘れた少女『六魔将軍』
第2章 * 六魔将軍(オラシオンセイス)*
~4,六魔将軍~
あれからしばらく質問されまくっていた。
でも急にコブラが立ち止まる。
私は疑問に思い、首を傾げる。”どうしたの?“と聞く前にコブラが「面倒だな…」とつぶやいた。
その瞬間、私の足は地面から離れた。
本当に急なことで驚く。
今の状況は私がコブラに姫抱きというものをされていて、そのコブラを落とさないようにキュベリオスは空を飛んでいる。
実をいうと高いところは好きではない。
観覧車とかは本当にダメで。
しかもキュベリオスは結構なスピードで私たちを乗せて飛んでいる。
顔に風があたっていて余計に恐怖感がやばい。
私は初対面だが怖いので、仕方なく、コブラに掴まった。
そして目をギュッと瞑って早く地面に…!と祈り続ける。
5分程して、風も浮遊感もなくなった。
そっと目を開けると、コブラの服。
当たり前だ、シャツにしがみついていたんだから。
私は手を離して、上を向き、コブラのほうを見ながら「ごめん」という。
コブラは「いや…」と言ってふいっと前を向いた。
この先にギルドが?と思い、顔を逸らしたことには全然気にしないけど、なぜ、
姫抱きをやめないのかは気になる。
レイ 「…コブラさん。」
コブラ 「どうした。」
レイ 「……いつになったらこの状況戻すんですか?」
コブラ 「…あ。」
どうやらすっかり忘れて気にしてなかったようで。
コブラは「すまん」と言いながら私の足を地面に下ろしてくれた。
私は「どうも。」と言ってまたもコブラさんの横についた。
コブラさんは体にキュベリオスを巻きつけたまま、歩き出した。
私も3歩ほど後ろに下がりながらついていく。
たどり着いた先には
「あ、コブラ、おかえりだ…ゾ…」
「おせぇぞ、コブ…ラ!!?」
「金は入手できました…カ!?」
「「「誰!!?」」」
六魔将軍の人たちがいた。