【FAIRY TAIL】信じることを忘れた少女『六魔将軍』
第2章 * 六魔将軍(オラシオンセイス)*
~2,魔法~
私は待っていたかのようにスッと目を開け、立ち上がり、声の主のほうへ向く。
その声の主は茶色の髪、鋭い目、体に巻きつく蛇。
ほら、やっぱり。この樹海はニルヴァーナの潜む樹海。
もちろん、FAIRYTAILの世界で蛇を体に巻きつけている者は一人しかいない。
「てめぇ、何者だ。」
私はその人をジッと見つめながら喋らない。
するとまぁ、威嚇してくるわけで、前に立つその人と、蛇は私を睨む。
蛇に関してはシャァァと鳴いている。
私は一回目を瞑って再度目を開いた。
すると
目の前には蛇。
確実に噛む気だ。毒が見える。
だが私はスッと避ける。
この世界にきてしばらく経ってから気付いたが、身体能力が格段に上がっているうえに、魔法もあるよう。
すると蛇の次は茶髪のその人は上から攻撃を仕掛けてくる。
私は仕方がないので応戦する。
レイ 「input、『換装』」
そう呟いて何もなかった空間から長剣を取り出してその人に一振り。
その人は「魔導士…!?」と驚いた顔をして地面にうまいこと着地する。
そしてなぜか攻撃態勢をやめ、放っていた殺気もしまった。
私もそれに応じて剣をまた、無空間に消す。
そしてその人は私に言った。
「魔導士か、お前…どこの者だ。」
無表情でその人は言う。
私は首を横に振りながら「どこの者でもないですよ。」と只々冷静に言い放つ。
するとその人と蛇は以心伝心しているかのように先程よりもずっと、驚いた顔をした。