第3章 夢野咲実。
本を買ってからの帰り道。
俺は琴音にBLはいいだろ?とたずねた。
すると…、
「いいわけないでしょーっ!なんなのアレ!?真面目にありえない!だいたいなんで男が男を好きになるわけ?意味わかんない!!それにあんなコトまでして!もうありえない!ありえないしか言いようがない!!あんたもあんたよ、なんであんなのを好きになるの?あんたも男が好きなの?好きだから見てんの?とにかくあたしはあんなの大っ嫌いだからねっ!!!」
俺はひとこと言ってやった。
「…疲れないか?」
すると琴音は顔を真っ赤にしてキィーっとなった。
「もーいーっ!あたし1人で帰るっ!」
俺は「はぁ。」とタメ息をついて1人であるいて帰った。なんでアイツはこんなにBLを嫌がるんだろう?俺はそれだけが疑問だった。
次の日。
ピンポーン。
インターホンが鳴った。俺は2階から降りてきた。
そして玄関に行く。
「はーい。」
そこに居たのは琴音だった。俺はびっくりした。昨日あんな風に帰っておいて普通に来た。別に来るなとは違うが。
「え!まだ着替えてないの!?さっさと着替えてよ!遅れるじゃん!!」
「あぁ。ゴメン。今から着替える。ほら上がってろ。」
「うん。」
俺は制服を1階に持って来て着替えていた。すると琴音が後ろにいた。
「あ、もうちょっと待って。」
「ってなんでいるの?」
琴音は首を傾げた。
「えー?なんでー?」
「俺、下、脱いでるけど…。」
琴音の顔色が変わる。また赤くなった。コイツよく顔が赤くなるなぁ笑。
俺も思い出す。
俺も恥ずかしい格好してるんだっけ?
俺の顔が赤くなる。
「あぁぁぁあっ!」
下を見ると俺、パンツはいてない。今気づいた。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!」