第2章 本屋さん。
今日の俺はテンションが上がっていた。
なぜかは後で分かる。
…いや、今言っておこう。
今日は久しぶりの本屋さん行くことになったのだ。いつもは1週間に1回行くぐらいだが、入学式やらなんやらで忙しかったのだ。
だから俺はテンションが上がっているのだ。
しかし今日はアイツも一緒に行くのだ。
たぶんものすごい引かれると思う。
いや絶対。
「でー?その本屋はどこなの?」
「もうちょっと待てよ。あと少しだから。」
「ふーん。」
…それから5分くらい経って本屋さんに着いた。
俺は迷わず乙女向けコーナーに行った。
「ぅ、うゎ~……。」
「わぁっ!じゃがばたー先生の新刊でてる~っ!」
「ちょ、な、なんなの?お、男同士で、あ、あ、、あんなことまでぇ……。」
琴音は顔を真っ赤にしてその場に倒れこんだ。それを見て見ぬ振りをする俺。だって…見るのに…忙しいから。
「これ買おーっ。あ!これも!あ!これもこれも~っ!」
ただただ琴音は唖然としていた。
この日俺は5冊ほど本を買った。
もちろんBLだ。