第2章 私のペットは…擬人化する!?
「ほ、ホントに、琥太郎なの…?」
「うん。俺、琥太郎だよ?って言っても信じるのは難しいだろうけど…」
ポリポリと頭をかく男の人。
そして彼は話だした。
「俺は、飼い主に首輪を着けてもらえたら、人間になれるんだ。でも首輪ならなんでもいいって訳じゃなくて…。」
私は頷きながら話を聞いた。
「飼い主の愛情がこもった首輪で、俺自身が人間になりたいって強く願わない限り、人間にはなれないんだ。」
「…じゃぁ、なんで…」
人間に…?
「何でって………っ///」
そこまで言うと、頬を染める男の人。
え、な、何?
「由紀乃優しいし…可愛いし…。守りたいって、思ったから………/////」
「へ……?////」
何それ…。
不覚にもときめいてしまう。
「だから俺は、人間になりました!由紀乃とずっと一緒にいたい!!だからっ…その……」
にわかに信じがたい話だけど、現にここに琥太郎はいない。二階にいたとしても、琥太郎は人が来ればすぐ降りてくる子だ。
「……わかり、ました…。」
「!」
「琥太郎、なんでしょ?なら、私の家族だから、追い出す理由もないし…。」
「由紀乃~!!!」
ガバッ!!ギュッ!
「きゃぁぁ…!!」