第2章 私のペットは…擬人化する!?
―――――――――――…………
お……て………
「ん…」
きの…おき……て………
誰…?
徐々にクリアになる視界…。
「由紀乃、起きて、由紀乃?」
―――!!!?
ガバッ!!!!
「うわぁっ!ビックリしたぁ。急に起き上がらないでよ!もうちょっとでぶつかってたよ!!」
一気に覚醒した脳。
だ、だだ、だって!!!目の前に……!
「ねぇ、聞いてるの?由紀乃??」
…全裸の男が……!!!!
「き…」
「へ??」
「きゃぁぁぁぁぁ!!!!」
バチーンッ!!!
「イタッ;!!な、なんで?!」
「いやぁ!!変質者!!どっか行ってぇ!!!!(半泣き)」
「はぁ?!変質者って…イタッ!ちょ、タンマ!!(汗)」
手元にあった枕で目の前の変質者を叩き続ける。
なんで、なんでなんでなんでなんで?!!
頭がパニック状態に。
「ちょっと待ってって!由紀乃!俺だよ、琥太郎!!!(汗)」
・・・・え?こ、琥太郎??
嘘かと思ったけど、私以外に琥太郎を知っている人はいない。
チラリ、と男の人の首を見ると私がさっき確かに、琥太郎の首に着けてあげた赤の首輪があった。
う、嘘でしょ?だって、琥太郎は、犬…
「裸なのは、その、不可抗力って言うか!!(汗)とりあえず俺の話聞いて!」
その男の人は、私にかけてあった毛布を腰に巻き付け、ソファの下に座った。
よく見ると、髪が茶髪でフワフワはねている。そう、まるで琥太郎の毛のように…。