第6章 新たな関係
クスクス楽しそうに笑う琥太郎。
なんか…笑われてる??
「笑うなら離れてー。」
「んーん。教えてあげるから。」
「?」
「匂いは…アイツの香水で…」
アイツ?アイツってまさか…この前言ってた…
「祐吾くん…?」
「…ん。由紀乃から匂い取りたくて…。」
ぐーりぐーりって顔を擦り付けてくる琥太郎。
よくわかるなぁ、匂いとか。
…でも琥太郎には特に関係なくない?まあ、いいけど。
「そっか。」
「うん。」
ぐーりぐーりぐーりぐーりって何回もやる琥太郎。
なんだか可愛くて体重を預けた時だった。
「……………………………ちぅっ」
「っ?!」
首筋にチクッて痛み。
何…?!