第4章 幸せな二人

「久しぶりだな」



『そうですね、先輩』



「せの呼ばれ方、本当に久しぶりだ」




こうして二人で食事をするのは本当に久しぶりで、昔に戻ったみたいだ




『忙しいでしょうに、こんな所にいていいんですか？』


「たまには、ね」


『たまに、ねぇ～、私も上忍になって大分経ちますし、ちゃんとやれていますから、もう心配しなくて大丈夫ですよ？様子見に他の人使わないであげてください』


「あ…いゃ～…やっぱ気になるでしょ、お前顔見せにこないし」


『任務やあの子たちの指導で私も忙しいんですよ』

「わかってるよ、だから時間があるときに飯に誘ってるんだろ、なのにお前ときたら俺の気も知らないで断ってばかり…さては！男か？！」


『ﾊｧ…違いますよ、上忍になってからは人付き合いもあります、アンコさんの食事会とゆう名の女子飲み会に参加させられたり、とか』


「あぁ～ね、それは毎日ご苦労様だな、ま！ほどほどにするよう言っといてやるよ」










先輩とはずっとかわらない距離で付き合っている、宣言通り先輩は幾度となくリベンジしてくるけれど、私の応えはいつも同じ





『先輩は結婚とかしないんですか？』


「は？だから言ってるでしょ？俺はお前『いえ、私以外で』



「考えたこともないよ、お前の方こそ観念して俺のものにならないの？それとも他に誰か？」




イタチのことを知っていながら、こんなことを問う俺は意地悪いかな？



『…いないですけど、何度いわれても先輩の気持ちには応えられません』


「何で？」


『何でって…』



イタチのことを引きずっついないと言えば嘘になる…
先輩は確かに優しいし頼りになるし、イタチと似てる、でもイタチじゃない
異性を意識するとイタチの顔が頭をよぎるんだ


「悪い…わかってるよ、お前の気持ち…俺は恋人とかって肩書きにも興味はないし、これ以上の関係を求めたりしない、ただ…今までみたいに傍にいて支えさせて欲しい」


『カカシ先輩…』


「俺は彼奴の代わりにはなってやれないが、お前の隣に居てやることは出来る、俺の自己満足でしかないが、これだけはお前に何と言われようと譲れない」