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紫の花が咲く頃に

第2章 安易な約束はするべきではありません。


「なんでにげたんだよ」
 逃げたはずなのに、すぐに男の子に掴まってしまった。さすがデカいだけあって足の長さと体力が違うのかすぐに追いつかれてしまった。
「もう、きみとはおはなしせんて、きめたんや。はなして」
「きみじゃないし、あつしだし。おまえは?」
「はなして」
「なまえ!!」
「うぇ?昴琉だよ」
「昴琉?」
「う、うん。」
 全くかみ合っていない。あつし君はブツブツと私の名前を繰り返し読んでいた。
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