第3章 私と彼はただの幼馴染です。
「白銀。帰らないのか?」
「帰るよ。ただ、勝手に帰ると怒られるからなー」
「?」
わからないといった顔の彼。当然だ。まだ、暴れていないであろう幼馴染のことは誰も知るはずはないのだ。
「俺は、先に帰る。また明日」
「おう、また明日」
そういうとあっさり帰っていく。友人として付き合っていくならこれくらいの方が楽でいい。
「昴琉!!」
そんなことを考えていると突然衝撃が加えられた。
「あっくん!!痛いわ、ボケ!!」
「ごめーん。でも、クラス違うくてさみしかったー」
「はいはい。さっさと帰るで」
「うんー」
そういいながら、手を繋いでくるあっくんにも慣れたものだ。しかし、残っている人たちはそうではないことを忘れていた。
次の日、クラスの女子様たちからあっくんと付き合っているのかという質問を何度となくされた。そして、それは隣に座っている赤司君もおなじだったようで。
「それで、その彼と付き合ってるんだって?」
「私と彼は只の幼馴染です!!」
その言葉を嫌というほど言う羽目になるとは思いもしなかった。
そして、その言葉を聞いた赤司君が面白いものを見つけたという顔をしたのは言うまでもない。