第3章 私と彼はただの幼馴染です。
少しの間待機を言い渡された私は隣にいるボンヤリした少年に話しかけた。
「なぁ?」
「はい。なんですか?」
敬語の彼は、すこし、驚いたのか、目を大きく開いていた。
「え、なんか悪いことでもゆーたか?」
「いえ、でも、よく僕に気が付きましたね」
そういった彼はあまり表情が出にくいのだろう。始終無表情だ。
「隣やったら気づくやろ?」
「・・・。僕は影が薄いから気づかれにくいんです。」
いじめにでもあっていたのだろうか。
「でも、私はわかるで」
「そう、ですね。不思議です」
「そうか?」
「はい。えっと」
「あ、白銀昴琉や。よろしゅう」
「僕は黒子テツヤです。よろしくお願いします」
そんな彼と世間話をして時間をつぶす。入学式はクラス分けで座っていたわけではないらしく、結局黒子君とはそこでお別れとなった。