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紫の花が咲く頃に

第3章 私と彼はただの幼馴染です。


 年々身長が高くなる彼だが、言動は幼いころのまま。感情のままに口に出してしまう彼の言葉に泣かされた人は多い。そして、それに振り回される人も多いことだろう。才能があるならそれを活かせと凡人である私は言いたいがどうやら彼は彼の考えがあるのか一向にやる気を見せない。その姿が、何故かわたしは辛く見える。
「それで、あの阿呆は何言ったんですか」
「紫原をそんなふうに言えるのは白銀ぐらいだよ。実はな・・・」
 そう言って話始めた担任の話はこうだ。バスケの才能のある紫原に、バスケ部で有名な帝光中を受験させたい。しかし、その話を本人にしても聞く耳を持たず、ご両親に相談しても本人に任せるの一点張り。何とか紫原に話をしたのは良いがそんな奴が言ったのが私のことだったらしい。
「あきが行かないなら行かなーい」
 その言葉はもっとも彼らしい言葉だと担任は思ったが、それでは困る。これからスーパープレーヤーが誕生するかもしれないのにと考えた担任は私を説得することを選んだようだ。
「というわけで、白銀。お前は、話を聞いてくれるだろう!?」
「はぁ。少し、紫原君と話してきます。」
「待て、これ、申込書な。持って帰ってご両親に相談してくれ」
 さっきまでの泣きそうな顔はどこへやら。嬉しそうに帝光中学受験の申し込み書を渡してくるその顔を殴りたくなる。
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