第2章 安易な約束はするべきではありません。
無くなったはいいが、手を離してくれなくなった。
「あつし君と昴琉ちゃんは仲良しなのね」
自由時間が終わったが、席は隣になり、ずっと手は握られたままだった。
「あつし君、もう、はじまったから、手はなして?」
「いや。なんではなさないといけないんだし」
ムッとして手を離してくれないため、先生もタジタジ。私も、無理やり離そうとはしたが、あつし君の手の力の方が強い為外すことはできなかった。
結局、幼稚園が終わるまでの間。ほとんどあつし君と手を繋いだままだった。離してもすぐに私の手にすがりつくその姿は、犬のようでとてもかわいらしかった。