第3章 主人公side
だけど、本当はずっと言ってほしかった。ずっと、待っていた。
「泣くなよ。珠皇」
「うっさい」
「結婚する?」
「・・・。」
「おい、こら、返事」
「したい。ケド、できない」
「・・・。なんで」
わけわからんみたいな声でいうな。何にもわかってない。結婚はシカマルたち旧家の人たちには重要なことなのではないのか。
「できない。旧家の若様は、立派な家の御嬢さんと結婚・・・」
「はぁ、めんどくせぇ。珠皇は御嬢さんじゃねぇか。」
「そうじゃない」
「親父たちには了承とった。火影様も祝福してくれてる」
「な、勝手になにして・・・」
「もし、それでも気になるなら、駆け落ちしてもいい」
「!!」
「それくらい、お前のこと愛してんだ。諦めて俺のものになっとけ」
そういって抱きしめてくれたシカマル。涙が止まらなかった。好きだから、諦めようとした。それでも、諦めなくていいと言ってくれる。諦めて俺のものになれと言ってくれる。私は、久しぶりに声を出して泣いたのだった。