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グラジオラス

第3章 主人公side


「・・・。そうか、連れて帰っていいぞ」
 さすがに、いつも静かなシカマルがまくしたてる姿に驚いたのか、ずっと黙っていた我愛羅。いやいや、連れて帰れって、私は物か。
「ちょっ、我愛羅!!」
「素直になっておけ。珠皇。俺にする様にな」
「でも・・・」
「行くぞ」
 有無を言わさず私を抱き上げるシカマル。そして、そのまま木の葉の家まで一言も話さずに帰ってきた。一緒に来てくれていたイノとチョウジが気まずそうにしていたが。
 不機嫌そうなシカマル。こんなに感情を表すなど久しぶりに見た気がする。
「シカ・・・マル?」
 恐る恐る声をかける。その瞬間、シカマルに抱きしめられた。
「ちょっ」
「なにが、想いの結ばれない人だ」
「え?」
「何が、潮時だ。ふざけんな」
「し、シカマル君?」
「私だけが好き?は?俺だって好きだっつの!!愛してる!!」
「し、しか」
「まだ、伝わってねぇか」
 いつもなら、こんな風に口数が多いことはない。そんな雰囲気の彼が好きだった。
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