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グラジオラス

第4章 後日談


「そういえば、珠皇?」
 そう話かけてくれたのは、婚約者になったシカマルとスリーマンセルを組むイノだった。
「なぁに?」
「風影様とはどういう関係だったの??」
「え?」
「だって、是非にと言われてお見合いして、一時は許嫁だったんでしょ?」
「あ~まぁ。」
「その間、何もなかったの?」
「・・・。なかったよ?」
 さすがに、一緒に寝てたとは言い難い。少し、間をあけてしまったのは仕方ないだろう。
「なんだ、その間は」
 いつのまにきていたのか、シカマルがいた。
「あらぁ~。ダーリンのおむかえね。じゃ、私もチョウジとデートだから」
 と言って、さっさと逃げるイノ。今度会ったら覚えてろ・・・。
「で?どうなんだ」
「な、なにが?」
「風影と」
「なんか、あるわけないじゃん」
 焦って答える。それが気に食わないのか。めったに見せない笑顔のシカマル。逆に怖い。
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