第2章 イベント当日

私達は大きな鞄を持ち、独特な空気の活気をもつ東京ドーム前に来ていた。今回はこのホール内と外周にてイベントがある。

ゲーム実況エリア、歌い手、踊り手…ｅｔｃ
大きな戦車があったり、かと思うと相撲をやっていたりと…ありとあらゆるジャンルが入り乱れたイベントだ。その中のコスプレ参加者に私はチョクチョク参加してたりする。私も根っからのオタクが生じて、好きなキャラの1人であるFF70の主人公クラウドに扮装していたりする。
今回は美優の希望でゲーム実況者の元ボルゾイ企画のふひきーを装っている。隣は胸のデカイがみ君…こと、美優だ。
美優はボルゾイ企画が大好きで、いつかはコスプレしてみたいと思っていたそうな。だけど1人でする勇気もなく見る専に徹していた。
たまたま、好みの男だと思ったのが私で、それも実況者が好き同士で…偶然が重なった後に友達になった私達は奇妙な関係性である。

ボルゾイ企画のコスプレと言っても、イメージカラーを着込んだり、ファンが勝手に想像したイメージに似せてコスプレしているので私は茶髪に赤いカーディガンを着たカジュアルな男だし、美優は青髪眼鏡っ娘でデカ乳娘に見えちゃうし…クオリティ的には低めだけど今日はそれでいい。むしろ、美優に関してはある主の男性には堪らないだろう仕上がりだしね。

私は今回はこの格好で良かったと思いましたとも。ゲーム実況エリアに見に行っても浮かない！
休憩でMSSPに癒されに行ける！
今回は途中で、美優とは別行動になる。ボルゾイ企画のぞのさんと、くわさんがイベントに顔を出しに来ているそうだ。そっちも気になるが…その時に私は一目MSSPを見に行く予定だ。あわよくば…あわよくば肉眼で、あろま先生やえおえおさんに会いたい。きっくんのスポーンも聞きたいし、FBの知ったかも聞きたいし…

ああ…始まる前から妄想が止まらないよ。

顔が緩むのを引き締めながら、会場内に入ったのだった。